ガンダムのプラモデルは、趣味の世界でも非常にユニークな位置付けにあります。組み立て作業であり、アート作品であり、コレクション展示でもある。この趣味には「ガンプラ」という独自の呼び名があり、これは「ガンダムのプラスチックモデル」の略称です。
他のプラモデルと一線を画すのは、その設計の精巧さです。接着剤不要の「スナップフィット」方式を採用しており、塗装しなくても組み立てるだけで完成度の高い仕上がりになります。パーツはあらかじめ色分けされ、箱から出した時点ですでに各関節が可動するようになっています。
なぜガンダムキットが普及したのか
日本では1980年代からメジャーな趣味として定着していたガンプラですが、世界的に注目されるようになったのはごく最近のことです。動画配信サービスの普及、パンデミックによるロックダウン、そしてSNSの拡散により、ニッチだった趣味がニュージーランドの店頭でも手に入るほど一般的になりました。
アニメとの繋がり
2022年放送の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、新たな世代にモビルスーツの魅力を伝えました。ガンダムシリーズは40年以上にわたって展開されています。まずは直感で「これがかっこいい」と思ったモビルスーツを選んでみてください。実は、それが最も多くの人が最初のキットを選ぶ決め方なのです。
ロックダウンの影響
コロナ禍のロックダウンにより、自宅で没頭できる趣味を求める人が増え、ガンプラはそのニーズに見事に応えました。組み立ての時間、完成後の鑑賞価値、そして物理的な達成感。制限が解除された今でも、この趣味は多くの人に愛され続けています。
ガンプラを楽しむ人々
初めてのハイグレード(HG)キットに挑戦する10代から、かつて親しんだ趣味に戻ってきた大人、そして塗装や改造を施して競技会に参加するベテランまで様々です。入門コストが映画のチケット2枚分程度と手頃なのも魅力です。
ガンプラの「グレード」を知る
ガンプラにはグレード(等級)があり、それぞれ難易度、パーツ数、完成時のサイズが異なります。
1/144スケール · 100〜200パーツ · 2〜4時間
多くのビルダーにとっての出発点です。サイズは約12〜15cm。現代のHGキットは価格に対して可動域が非常に広く、自然なポージングが可能で、武器もしっかりと手に持たせることができます。
まずはガンダムコレクションから、好きなデザインのモビルスーツを選んでみましょう。初心者にも作りやすい設計になっています。
★ 初心者に最適1/144スケール · 250〜300パーツ · 4〜6時間
1/144スケールの中にマスターグレード並みの精密さを凝縮。内部フレームを組み立て、その上に装甲を重ねる構造です。小さなパーツも多いため忍耐が必要ですが、完成後の密度感は圧巻です。
★ HGを2〜3個作った後に1/100スケール · 週末プロジェクト
1/100スケールへサイズアップし、細部まで作り込まれた内部フレームや機械的なギミックを楽しめます。まさにディスプレイの主役。HGで組み立ての流れに慣れたら挑戦してみましょう。
★ 中級者向け1/60スケール · 1000パーツ以上 · 数週間
まさに頂点。1/60スケールで、パーツ数は時に1000を超えます。電動ギミックやLEDによる発光機能を備えたキットもあり、完成までに数週間を要する究極のモデルです。
★ 上級者専用本当に必要な道具
ガンプラ関連商品は多岐にわたりますが、最初は以下の3つがあれば十分です。
ニッパー
プラモデル専用のサイドカッターです。ハサミを使ったり、手で無理やりパーツを外したりしてはいけません。きれいにカットすることで、後の修正作業が楽になります。入門用なら20ドル以下で入手可能です。
ホビーナイフ
パーツを切り出した後に残る「ゲート跡」を削るために使います。刃をプラスチックに当てて軽く削るだけで、突起をきれいに除去できます。焦らず丁寧に処理する方が、早く作るよりも仕上がりが美しくなります。
スミ入れペン ★ オプション
仕上がりに最も劇的な変化をもたらすツールです。溝にインクを流し込むだけでディテールが際立ちます。グレーかブラックのガンダムマーカーがあれば十分。溝にペン先を当て、はみ出した分を綿棒で拭き取ります。
まずはニッパーを買いましょう。手でパーツを折るように外すのは初心者がやりがちなミスで、白化(ストレスマーク)が発生し、修正が困難になります。
最初のキットを組み立てる
明るい場所で机を片付け、箱を開けたら説明書を確認してください。あとはその流れに従うだけです。
説明書に従う
ランナー(枠)にはA、Bといったアルファベットが振られており、パーツには番号があります。説明書に従って必要なランナーからパーツを切り出します。焦らず順番に進めましょう。没頭していると、2時間があっという間に過ぎていくはずです。
切る、整える、はめる
パーツを切り出し、ホビーナイフでゲート跡をきれいにし、組み立てる。この繰り返しです。ゲート跡の処理を丁寧に行うことが、完成度の高い模型を作る秘訣です。
各部位を組み立てる
説明書に従って各パーツをはめ込みます。腕を胴体へ、脚を腰へ、そして頭部を接続します。最後にバックパックを背部に取り付ければ完成です。
ポーズを決めて飾る
組み立てが完了したら、立たせて関節を動かしポーズを決めましょう。あなたの最初のガンプラが完成しました。きっと、これが最後にはならないはずです。
ニュージーランドでガンプラを買うには
OCARE NZでは、様々なグレードのガンプラを取り扱っています。ガンダムコレクションでは、ニュージーランドに入荷した最新のキットをご購入いただけます。
ガンプラ作りは、まさに「沼」への入り口です。1つ作ると次が欲しくなり、最初は1体だけだった棚が、いつの間にか埋まっていく。それがこの趣味の楽しみ方なのです。
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